VMD用語

弊社は、福岡を拠点に “ 売れるお店づくり ” をサポートしています。

商品の魅力を引き出し、お客様に伝え買って頂き、また客単価アップが売上をあげる近道へのお手伝いをしています。
このページでは、初めてでもわかりやすい用語集として、店舗売り上げ、売り場改善のヒントとしてご利用ください。

基本

売場における商品配置の中で、お客様にとって最も見やすく、触りやすい位置をゴールデンゾーンといいます。
男性なら床上70cm~160cm程度の高さ、女性なら60cm~150cm程度の高さ範囲です。

見やすく、触りやすい位置に置くということは「販売したい商品全て」に当てはまることですが、中でも購入するまでの時間が短いセルフの小物・消耗品では特に重要です。

また、ゴールデンゾーンに付加価値商品を置くことで収益向上にもつながりやすくなってきます。このゾーンに主力アイテムや重点アイテムを配置することによってより大きな売上の増加を期待することができるのです。

関連ブログ ゴールデンゾーン

お客様があまり立ち寄らない場所で有効活用されていない空間のことで、よく、死に場所、とか言われています。

店舗の設計上、柱など仕方なくできる場合もありますが、小売業は限られたスペースを活用し売り場の効率を高めることは重要になります。また店員や他のお客様の目に付きにくいため万引きの温床になりやすい傾向があります。

 

売り場内でお客様の動きを線でとらえたもの。お客様を店舗へ入店に導き、長く売り場を回遊してもらうのが理想です。また多くのお客様の回遊への導線は、行動心理学では「左回りの法則」とよばれ、人が自然に動くときに通る経路は「左回りが良い」といわれています。

なぜかと言うと、日本人は右利きの方が多いので、右手で商品を取りカゴやカートに入れるため、無意識に左回りに買い物をするのです。また、心臓のある左に行く方が、心理的に安心するからという理由もあります。

視線も個人差はあると思いますが、右側にある物の方が見やすいのではないでしょうか。最近は立地や建物入り口の関係で逆の場合もあるのですが、個人的に私はどうしても居心地の悪さを感じてしまいます。従って売り場では、お客様が左に曲がることを想定して、売りたい商品を配置するべきです。

 

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什器・備品

ボディ(英語)は胴体部分を意味し、洋裁分野では人台を指します。一方、トルソー(イタリア語)も胴体部分を意味します。布製どボディ、樹脂製をトルソーと区別する販売会社もあります。

 

マネキン(英語)はマヌカン(フランス語)が由来です。売り場では販売促進の役割を担う等身大の人形です。ボディやトルソーとの違いは手足や頭があることです。


関連ブログ:マネキンの構成の仕方とクロスコーディネート

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陳列関連

左右が非対称になるように、商品を並べる方法です。

ディスプレ-ではボディやマネキンを2対1など左右のバランスを崩すことで動きが加わり、アクティブな印象になります。

複数のマネキンに着せるコーディネート手法の一つ。

関連ブログ:マネキンの構成の仕方とクロスコーディネート

グルーピングしたあとの商品を、お店のどこに配置するか決める行為を言います。店舗の手前は、比較的安価で手にとりやすいカットソーを。そして、奥に行くほどアウターなどの大物を並べていくといったイメージです。適切にゾーンを分けることができると、消費者は店内をくまなく見ることができるようになり、売上向上につながります。

ハンガーラックや壁面のパイプなどに商品を掛けて陳列することです。

ブランドによって多少変わりますが、基本のルールがあります。

  • ラックを正面にして左から右に流れるように置きます。
    目線が左から右に流れるのと利腕が右の人が多いので右利きの人がハンガーを持ち上げて自分に向けるとちゃんと正面が見えるように置く事でスムーズに見てもらえます。例外として右に向けるのはそちらに店舗入り口があり、そこ対してエントランスの井口がある場合などです。
  • ファスナーやボタンなどは最後まできちっと留めるます。
  • 取りやすさと戻しやすさを考え、詰めすぎないようにします。
  • ラックに対してハンガーフック(本体も含む)は常に垂直になるように注意します。
  • どのラックも間隔(ハンガーピッチ)は常に一定にします。
    ラック毎、展開場所毎にハンガーの間隔が違うとこちらも乱れた印象になります。

ファサード(=Façade・外観)は、お店の「顔」にあたる正面入り口付近のことです。通路に面した売り場や、お店の正面などを指します。消費者がまず目にする部分です。ショートトラックやマネキンなどを用いて商品を見せていきます。

お客様はこのファザードから受ける印象で、そのお店がどんなお店かを推測します。入店してもらわないと売上につながりませんので、このファザードの役目は非常に重要です。

ファザードの演出は、正面から見てOKと思っても、基本的にお客様は正面から歩いてきません。通路を通るお客様は、通路から斜め前方を見ながら歩いていて、店舗・ディスプレイが目に入ります。

ぜひファザードのディスプレイができたら、お店の前を歩いて往復しチェックするように心掛けてください。

フェースアウトは、商品の正面を見せる、ラック等に吊るして陳列する方法です。商品の付加価値をアピールするのに適したディスプレイ方法です。

新作、人気商品などをフェイスアウトでディスプレイしてお店の顔にすることが多いです。

商品の正面を見せる陳列はメリットはデザインがよく見えるが、陳列に面積を多く取るので、陳列量が少ないのがデメリットです。

・スリーブアウト

商品の横面(袖=スリーブ)を見せる方法です。

たくさんの商品を陳列できるため、サイズやカラーなどのバリエーションを分かりやすくお客様に伝えることができるディスプレイ方法です。

視線を集める「見せ場」で構成上の集点です。メイン通路を通る人の視線を集める場所、あるいはそこに設けた展示のことです。

自然に視線が集まるところの呼び名に使われます。

類似の用語「アイキャッチ」は、お客さまの目を引くために目立つ色を使ったりPOPを付けたりして目に付くようにすることです。

 

 

腕や脚にポーズ(恰好)を付けて着る人のイメージを演出することです。

購買欲を掻き立てるために自然に見えるように仕上げ「商品を使用するイメージが持ちやすい日常」を連想させるのがポイントです。またシンプルなアイテムも小物を添えることで、メリハリがつき商品を引き立てることができます。

リンクコーディネートとは最近とても人気のファッションコーデです。

全身のコーディネートを、一緒に居て統一感があるように見えたり、雰囲気を揃えることです。色違いにしてみたり、柄を合わせたりします。全く同じアイテムを着るのがペアルックです。

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構成関連

商品をカテゴリ別にグループ分けすることを言います。アウター、ボトムスなどでまとめる方法や、カジュアルとフォーマルなどで分ける方法などがあります。お店に訪れる消費者の傾向に合わせてグルーピングすることが大切です。このグルーピングがしっかりしていないとどこに何があるのか分からず見づらい売り場になってしまいます。

シンメトリーとは左右対称のことです。反対語はアシンメトリー。

ディスプレイや店内レイアウトの際にもよくこのシンメトリーの法則を使います。
左右対称だとバランスがよく見えます。

ただ、それだけでは単調な売り場になるので要所要所でアシメも取り入れることが大事です。
しかし、中心のオブジェが目立ちすぎてはいけません。マネキンやスタイリングに目がいかなくなります。
あくまでも我々の仕事は服を売ることです。
造形美術さんではありません。

リピート構成とは、ひとつのパターンで繰り返しで見せて、リズム感や連動性を感じさせ、商品の特徴や主張などを自然に認識させる構成です。 同じアイテムや装飾小物を使用してリピートすることにより商品のデザインやカラーなどの特長を強調することが出来ます。

三角構成とは、ディスプレイ装飾の基本陳列手法の1つで、商品や演出小物、POPなど装飾全体を三角形型に並べ、まとめることです。

正面から見たときに、強調する商品を三角形に配置するために、左右に背の低いものを置き、中央に背の高いものを置きます。バランスが取れている安定感や落着き感を出すことができますし、何より三角形は感覚的に美しさをもたらします。

見た目全体にバランスがとれ、安定感やボリューム感を生み出します。
心理的に誰が見ても「落ち着き感」がり、「美しく(=心地よく)」、「目に留まりやすい」装飾陳列手法です。

細かい商品がキチンとまとまって見えます。

三角構成は商品のフォーム(形)やサイズ(大きさ)の異なる様々なアイテム(商品や什器等)を組み合わせて装飾する際によく使われるディスプレイ装飾の基本中の基本の構成です。


関連ブログ:売り場作り ディスプレイの作り方③

一定の規則性に従って商品を円に並べる構成。
小物など色のバリエーションを見せるのに適しています。円形の半分の半円形構成もあります。

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マーケティング

カスタマー・エクイティとは顧客生涯価値と訳され、顧客一人一人が企業にもたらす収益から企業コストを差し引いた利益の合計のこと。
企業のカスタマー・エクイティは既存顧客のカスタマー・エクイティと新規顧客のカスタマー・エクイティの合計で算出される。

カスタマー・エクイティを高めることが、企業競争力を高めることに繋がる。
カスタマー・エクイティを高めるには、新規顧客を多く獲得し、既存顧客の流出を抑え、顧客との良好で長期的な関係性を構築することが重要になる。
また、カスタマー・エクイティの考え方は、どのような顧客が企業にとってもっとも資産価値が高く、経営資源を投下すべきかの指針に用いられる。

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